かぜ|ももの木みんなのクリニック|岡崎市の外科・内科・小児科・乳腺外科・肛門外科

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医療コラム

かぜ|ももの木みんなのクリニック|岡崎市の外科・内科・小児科・乳腺外科・肛門外科

当院も開院して早くも半年が経過しました。多くの患者さんに来ていただき、感謝しきりです。

最近寒くなってきて、かぜ症状(咳、鼻水など)の方がたくさんお見えになってきています。

「かぜ」というのは、いわゆるウイルス性上気道炎のことです。ウイルスと一言でいっても多くあります。ライノウイルス、エンテロウイルス、パラインフルエンザウイルス、ヒトメタニューモウイルスなどなどです。これらのウイルスにかかると、特効薬は無く対症療法が主なものになり、当院でも多くの場合咳止めや痰切れの薬、気管支を広げる薬等を処方させていただいております。

ウイルスに続いて二次性に細菌感染を起こすことがよくあります。そうなると、発熱が続きからだもしんどくなって抗生剤内服を必要とします。かぜが「こじれる」というものです。そうなる前にお薬を飲んで症状を抑えることが肝心です。

お子さんの場合、かぜがきっかけとなって喘息になったりします。そうなると空気の通り道を広げる薬や吸入薬を必要とします。SpO2といって血中の酸素の数字が下がってくると点滴してステロイドを投与する必要がありますので、ヒューヒュー、ぜーぜーいう場合はすぐに受診してください。

また、水分がうまくとれずに脱水状態になると「ケトン」というものがからだに蓄積されるようになります。そうすると気持ち悪くなって余計に水分を摂取しずらくなります。この状態になると、ここから抜け出すには点滴が必要となります。もし咳をしつつ、嘔吐もしてしまうようであればすぐに受診してください。

今週からどんどん冷え込むことが予想されます。乾燥すると気道粘膜の免疫が下がり、よりウイルスに感染しかぜを引きやすくなります。そうならないためには、よく暖まって加湿をすることが大変重要です。ストーブの上にやかんを置くも良し、加湿器を使用するも良し、加湿をしてください。特に夜間乾燥すると喘息やクループへ移行しやすくなりますので要注意です。夜間や朝方に咳がひどくなるのは乾燥するからだと思います。

元気に冬を越えるためにも加湿に気をつけていただきたいな、と思います。もし、ご心配なことがあればいつでもお待ちしております。

最後までお読みいただきありがとうございました。少しでも多くの方のお役に立てるよう、スタッフ一同精一杯精進して参ります。

今後とも、引き続きなにとぞよろしくお願い致します。

 

ももの木みんなのクリニック

院長 小林大悟