おなかの痛みについて|ももの木みんなのクリニック|岡崎市の外科・内科・小児科・乳腺外科・肛門外科

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医療コラム

おなかの痛みについて|ももの木みんなのクリニック|岡崎市の外科・内科・小児科・乳腺外科・肛門外科

まだまだ厳しい寒さが続いております。節分が終わりましたが次にバレンタインデーが近付いてきておりますね。僕自身ドキドキして学校へ向かっていた頃が懐かしく思い出されます。

当院が開院して早9ヶ月が経ちました。地域のみなさまに支えられ、この場を借りまして感謝申し上げます。

スタッフ一同、より良いクリニック作りを続けて参ります。

 

今回のコラムではおなかの痛みについてお話ししたいと思います。

最近おなかが痛い、気持ち悪い、下痢が続くといった症状の方が多くなってきております。

ひとことでおなかが痛い、といっても様々な病気を念頭において診療させていただいております。

お子様の場合、年齢にも依りますがまず診察して否定したいのは虫垂炎、いわゆる盲腸です。おなかの痛み、下痢で単なる胃腸炎かと思いきや、虫垂炎の炎症が腸に波及して胃腸炎のような症状をきたしているだけの場合もあります。そんな時は超音波検査を行って虫垂が腫れていないかを確認します。また同時に腸の状態をみます。健康な腸は風船がしぼんだような状態ですが、腸炎の時は腸の内容物が増えており風船が膨らんでいるように腸が拡張していることが見て取れます。腸炎を起こすとなぜ下痢になるかというと、腸の中は快適な細菌のバランスがあります。それが乱れると、整えにかかるため腸の中を掃除するために下痢を起こすと思っています。整腸剤は、その腸の中の細菌のバランスを整えてくれる作用があるので、よく処方します。

また赤ちゃんの場合腸重積は起こしていないか、も気にしてみます。腸重積になると下血を伴うためそんな時はよく注意して超音波検査を行います。体勢を維持するのが大変な時もありますが、ご協力いただきいつも感謝してます、ありがとうございます。

おなかの痛み、下痢の時はまず超音波検査をして怖い病気を否定して、初めて胃腸炎にたどりつきますので、検査させていただきますね。

気持ちわるい、という症状も要注意です。胃腸症状でからだから水分を失い脱水状態になると体の中で「ケトン」という物質が溜まります。そうするとケトンのせいで、気持ち悪さが出てきます。そうするとお水もなかなか飲めなくなりより脱水が進行してしまいます。ケトン血性嘔吐症というものです。疑われた際には、指先をパチンとしてごく少量の血液でケトンの量を測定することができます。ご心配な時はすぐにご相談ください。

 

大人の場合も、超音波検査をして虫垂炎になっていないかを調べます。腸の状態もみます。みぞおちの辺りが痛む場合は、胆嚢に石が無いかどうかも調べます。いずれも無くて腸もきれいでみぞおちが痛いときは胃潰瘍や十二指腸潰瘍などの上部消化管の粘膜トラブルも考えます。胃カメラをご希望の場合、医師会もしくは近隣の医療機関へ紹介いたします。

おなかの症状に加えて熱も上がっている場合は細菌感染を疑うため血液検査もします。指先を少しチクッとするだけでできます。結果も5分くらいで出ます。

 

検査の話ばかりですが、おなかの調子が悪いとき最も大切なのは触診です。当たり前かと思いますが、まずはおなかを診察させていただきたいと思います。もしお困りの際はどうぞお気軽にご相談ください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

引き続き、ももの木みんなのクリニックをどうぞよろしくお願い申し上げます。

 

ももの木みんなのクリニック

院長 小林大悟