当院はたくさんのお子様に通院していただいています。
そんなお子様の症状で多いのが、咳、鼻水といったかぜ症状だけではなく、手足にぷつぷつができた、など皮膚症状を訴える方も多く見受けられます。
ウイルス感染、いわゆるかぜ、と決めつけるのではなく、本当にかぜ?細菌感染がかぶっていないか?アレルギー症状にマスクされているんじゃないか?幼稚園や学校では何が流行っている?など、身体診察だけではなく問診からも手がかりがないか探します。そんな中で、できる限り客観的評価をするために当院では様々な検査機器を用意させていただいております。
そんな数ある検査機器の中でも、アレルギー検査機器をご希望されるお子様が多くいらっしゃいます。
当院にあるアレルギー検査(ドロップスクリーン検査)は、指から採血を行います。米粒ほどの血液一滴あれば行えます。41項目(ダニ、ハウスダスト、スギ、ヒノキ、シラカバ、ランパク、オボムコイド、ミルク、エビ、カニ、小麦、ごま、そば、ピーナッツなど)のアレルゲンに対するIgE抗体価を測定することが可能です。
アレルギー症状が出たけど、何が原因なのか分からないといった方や、これから離乳食を食べ始めるけど何にアレルギーがあるか分からない、といった方にお勧めです。
アレルギーは大きく2つに分類できます。IgE依存性アレルギーとIgE非依存性アレルギーがあります。ほとんどのものはIgE依存性アレルギーです。このアレルギー検査では、このIgE抗体を測定しています。この抗体価が高ければ高いほど、アレルギーの可能性が高くなります。まれに、IgE非依存性アレルギーであることがあります。その場合IgE抗体価には反映されず、アレルゲンを摂取した際に腹痛・嘔吐などの消化器症状が出ることがあり、消化管アレルギーとも呼ばれています。
このアレルギー検査の項目に含まれていないアレルゲンを調べたい、という場合には、問診の中で疑わしいアレルゲンのIgE抗体価を血液検査に出しつつ、ついでにドロップスクリーン検査を行うことも出来ます。
様々な視点から様々な検査をフル活用して診療に当たらせていただきます。もちろん大人の方でもアレルギー検査を行うことは可能です。
ご心配なことがあればどうぞお気軽にご相談いただけると幸いです。
地域の皆様のため、精一杯頑張らせていただきますので今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
ももの木みんなのクリニック
院長 小林大悟